羊角湾に突き出た岬の先端に築かれたこの古墳は、昭和54年に発掘調査が行われ、墳丘径約7.5mの円墳で、周溝はありません。主体部は天草で数少ない北部九州型横穴式石室であることが明らかとなっています。
出土遺物は須恵器・土師器の土器類、鉄製の刀・鏃(やじり)があり、石室形態や出土遺物の特徴から、6世紀後半~7世紀前半に位置づけられ、羊角湾地域を治めた首長の墓と考えられています。
■指定区分:市指定
■指定種別:史跡
■指定日:昭和56年8月1日
■地域:河浦
■所在地:天草市河浦町今富字鬼塚1904ー1