8月22日・23日と、8月29日・30日の2週にわたり、五和町のユメールで「海のめぐみ学習&防災体験キャンプ」が開催されました。
各回5組の親子が参加し、1泊2日のキャンプを通して、通詞島の海の恵みや自然、防災について楽しく学びました、
今回は、熊本地震の影響により、さまざまな行事や活動自粛が続く中、子どもたちに少しでも楽しい体験の機会を届けたいという主催者の思いから、参加費無料で開催されました。
防災について「知る」

防災教育では、防災士から、日頃から家族で話し合っておくべきことや、災害が起きたときにまず取るべき行動などについて、熊本地震での実体験をもとに話がありました。
子どもたちは、災害を自分自身のこととして考えながら、真剣な表情で講話に耳を傾けていました。
通詞島の塩づくりを「知る」

通詞島では、豊かな早崎海峡の海水を使用した伝統的な塩づくりが行われています。
完全天日塩といって、人工的な加熱は一切行わず、太陽の光と潮風によって海水を蒸発させる手法による塩づくりの工程を見学しました。
参加者にとって、普段なにげなく使っている塩ができるまでの仕組みや、製塩について学ぶことで、自然について改めて考える機会となりました。
「もしも」に備えて、火起こしに挑戦!
防災体験では、火種づくりや薪割り、火起こしに挑戦。自分たちの力で火を起こすことに苦戦していましたが、試行錯誤しながら火を育てていました。
災害時に電気やガスが使えない状況で、どのように火を確保するかを考える機会にもなりました。

親子で薪割りに挑戦

火が付いた!

消えないように・・・
自分で釣った魚を自分で調理!~防災飯づくり体験~
夕食作りでは、自分たちが釣った真鯛を捌くところから体験。子どもたちはウロコ取りに挑戦しました。真鯛をさばいたあとは、自分たちで起こした火を使って調理。お米を炊いたり、真鯛のアラを使って味噌汁を作ったり、缶詰や魚肉ソーセージを使った防災飯づくりを行いました。
鍋を使って炊飯する場面では、「いつも水どれくらい入れてる?」「目盛りがないからわからない」などと声が飛び交い、制限された環境での大変さを感じているようすでした。
いつもよりひと手間かけた夕食ができあがると、家族みんなで囲み、美味しそうに食べていました。

ウロコ取りに挑戦

缶詰などで作ったチャーハン

一から作ったご飯は格別
親子で協力してテント設営
キャンプでは、テント設営にも挑戦しました。
参加者は、親子で声を掛け合い、協力してテントを設営。暑さ対策としてポータブルクーラーも用意されましたが、充電式のため電力には限りがあります。
中には、最初から最大風量で使用したため、就寝前に充電が切れてしまう家庭も。「もっと計画的に使えばよかった!」という声も聞かれ、実体験からの学びになりました。
普段とは違う環境で一晩を過ごす中で、限られた資源をどう使うかを考えることも、防災につながる大切な経験となりました。

親子で協力して設営

もうすぐ完成!

テントで一晩を過ごしました
2日目はイルカウォッチングへ
2日目は、朝食をとり、テントなどの片づけを行った後、イルカウォッチングを体験し2日間を締めくくりました。
今回のキャンプでは、「知る」だけでなく「自分でやってみる」ことを大切にしながら、海の恵みと防災について学びました。
自分たちで火を起こし、塩をつくり、自分で釣った魚を料理する。こうした体験を通して、地域の海の恵みを身近に感じるとともに、いざというときに自分たちで考え、行動することの大切さを学ぶ機会となりました。

イルカを見つけ大興奮の子どもたち

船の下から出てくるイルカを観察

五和歴史民俗資料館で記念撮影