最近の市政の動向についてご報告を申し上げます。
市長会について
まず、市長会に関してでございます。
「令和5年度熊本県市長会秋季定例会」が10月6日に菊池市で、また「第133回九州市長会総会」が10月18日に熊本市で開催され、それぞれに出席をいたしました。
会議におきましては、議事や国・県への要望事項などが審議され、いずれも異議なく承認・決議されたところでございます。
なお、県市長会におきまして、私から、ふるさと納税制度について、地方の自治体にとって有効な制度として継続できるよう、「返礼品の送料が高額となる自治体に対する経費軽減策を講じること」、「ポータルサイト業者の手数料に上限を設定すること」、「ふるさと納税の一般財源化を行わないこと」の3点について、県市長会から要望を行うよう提案をいたしました。この提案につきましては、後日、県市長会長の佐藤阿蘇市長から県関係の8人の国会議員に対し、熊本県市長会からの要望として提出をされたところでございます。
移住・定住について
次に、移住・定住の状況についてご報告いたします。
平成20年度から本格的に取り組んでまいりました移住・定住の取り組みにより、本市の移住施策を活用して移住した移住者数が、11月時点において、累計1,000人となりました。
コロナ禍の影響により令和3年度には、年間72人まで減少しましたが、オンラインの活用など時代に即した取り組みにより、令和4年度には年間100人まで増加し、コロナ禍前の状況に回復してきております。
本年度におきましても、11月時点で把握している移住者数は、今年度中に移住することが確定している方も含めますと76人となっております。
人口減少に歯止めがかからない厳しい現状の中で、「ともにつながり 幸せ実感 宝の島“天草”」の創造に向けたさまざまな施策が相まって「移住者数の増加」という成果を生み出しているものと考えておりますので、引き続き、地域の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、移住・定住の取り組みを推進してまいります。
サテライトオフィスについて
次に、サテライトオフィスの整備状況についてご報告いたします。
これまで、企業誘致における進出拠点として、また、テレワークなど多様で柔軟な働き方の環境整備として、サテライトオフィスの整備を進めてまいりましたが、今般、新たに中央新町の本渡中央商店街への開設に向けて工事に着手いたしました。
施設の整備および運営を行うのは、昨年度、本市に進出されました、福岡市に本社を置く、株式会社サンテクノス様で、来年3月の供用開始を目指して空き店舗を改修中でございます。
国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、進出企業がサテライトオフィスとして入居可能な個室に加え、テレワークやイベント開催が可能なフリースペースを設けるなど、市民をはじめ、さまざまな方の利用を見込んでいるところでございます。
本施設が完成すれば、本市関連事業として整備したサテライトオフィスは3カ所となります。
今後も本市への人の流れを創出し、魅力的な街づくりを推進するため、引き続き環境整備に加え、企業の誘致活動にもしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
天草大陶磁器展について
次に、11月2日から6日までの5日間、天草市民センターを会場として開催されました「第19回天草大陶磁器展」についてご報告いたします。
今回は、北海道から鹿児島まで、92の窯元にご出展いただきました。また、令和3年に陶磁器のご縁で連携協定を締結しました瀬戸市から川本市長にもおいでいただき、各種イベントや物産展を開催いたしました。
期間中の来場者数は昨年度を上回る1万4,012人で、売上額も過去最高となる5,201万円でございました。
「陶石の島から、陶磁器の島へ」のスローガンのもと、陶磁器の振興にとどまらず、まちづくり、賑わい創出につながるイベントとしても成長を続けているところでございます。
今後も天草陶磁器ブランドの拡大に向け、天草陶磁器の島づくり協議会をはじめ、関係者の一体となった取り組みにより、世界に誇る伝統産業としてより一層成長していけるよう、本市としましても支援をしてまいりたいと考えております。